2016/12/07(水) 11:02:56
日比谷ステーション法律事務所に会社破産(法人)手続きのご依頼を頂きました、負債総額約9,000万円の人材派遣業の会社(法人)の破産手続きの開始が決定し、代表者の免責許可が決定されました。
業種 | 人材派遣業 |
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負債総額 | 約9,000万円 |
債権者数 | 約20名 |
申立後、代表者にご協力いただいたこと | |
その他特記事項 |
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弁護士による解説
本件会社は,主に人材派遣業を営んでおり,顧客に事務系の仕事に従事する従業員を派遣していました。ご依頼当時の事業は営業利益が出ていましたが,過去に失敗したビジネスがあり,それに投下した資金の借入等の負担が重く,資金繰りができなくなりましたので,破産申立てを行うこととなりました。
本件のポイントは,派遣先である顧客に対し売掛金があったのですが,何の手当もなく破産申立てをすると,それ以降従業員を派遣することは原則としてできなくなります。その結果,顧客の仕事に穴が空くことになり,ひいては損害賠償請求を受けることになります。
そこで,事前に派遣先と相談し,派遣していた従業員を直接雇用させ,上記のように顧客に損害が発生することを防ぎました。これにより,顧客からは,損害賠償請求権との相殺を主張されることもなく,管財人を通して売掛金をスムーズに回収することができました。従業員の雇用も守れることとなり,関係者全員にとって良い結果となりました。
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